なかったことにはしたくなかった

今週のお題「大発見」

大発見ではないです。でも、発見?できてよかったな、と思っています。

私が通っていた中学校では毎年、全校クラス対抗駅伝大会が行われていました。
私の親友は、入学当時はそういう資質を示せていませんでしたが、運動部での頑張りが実り、3年生の時には親友が走る区間では区間賞の有力候補の一人として見られていました。

大会当日、クラスごとの順位は一目瞭然。
ですが、個人記録は計算が必要だということで後日の発表。そういうことでお開きになりました。

後日、全校朝礼にて、「先日のクラス対抗駅伝大会の個人記録の計算が終わりました」ということで、体育委員長から区間賞の発表・表彰が行われました。
親友は区間賞ではありませんでした。。。

後日(当日?)、教室の掲示板に張り出された駅伝成績表を見て、私は違和感を覚えました。
「親友の記録が、その区間区間賞を取った生徒と比べて、遅すぎる」

体育委員会が計算間違いをしていました。
仮の数字ですが、親友がタスキを次の走者に渡したタイムが37分15秒で、親友が前の走者からタスキを受け取ったのが28分25秒だったとしたら、親友の記録は「8分50秒」
でも、成績表にあった親友の記録は「9分50秒」と書かれていました。
そして、親友の正しい記録「8分50秒」は。。。その区間区間賞でした。

私は、クラスが違った親友の元に走り、「区間賞だよ!」と伝えました。「体育委員会が計算を間違っている」と。

私が「職員室に行く」と言うと、親友は「いいよいいよ。もう表彰も終わったんだから。。。」と微笑みました。

でも、私は悲しくなって、掲示板の成績表を引っぺがし、職員室に行き、体育委員会担当の体育教師にこのことを伝えました。

体育教師は(自分が計算をしたわけではなかったからか)ムキになることもなく、数字をながめて「ホントだな。。。」とつぶやきました。

少しの沈黙の後、体育教師は言いました。

「みんなの前で表彰された●●の区間賞を取り消すことはしたくない。しない。
でも、本当の区間賞が〇〇だったことは正式に記録に残すし、〇〇のクラスに正式に伝える。区間賞の賞状も当然渡す。
クラスメイトが〇〇を心から祝福してくれるだろう。」

「それでどうだ?」と。

私はうなずきました。
体育教師のその対応で、私はその体育教師を見直したような、そんな気持ちも抱いたような気もします。

体育教師の前から去ろうとした時、「友だち思いだな」と笑顔で声をかけられました。
悪い気はしませんでした。

悪い気はしませんでしたが、今思うと、一番思慮が浅いのは私のように思えますね。。。


親友の元に戻った私は、体育教師の言葉をそのまま伝えました。
親友ははにかんだような笑顔を見せてくれました。(多分そうだったと思います。)

運動部での親友の頑張りを。それが結実した区間賞を。なかったことにはしたくなかった。

大発見でもなんでもありませんが、計算ミスを発見できたことは、良かったことのように思えています。

 

 

 

 

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